君に捧ぐたったひとつの愛

 
 

 昨年の夏のことである。恋愛に悩む友達につれられて、「よく当たる」と評判の占い師のところへ行った。占いにもいろんな種類があるが、そこは、生年月日からその人の持つ数字と色をだして、いろんな性格に当てはめていくタイプの性格占いだった。
 私は基本的に、占い系は全く信じていない。ミワさんは好きだが(笑)そういうことで、あまり気は乗らなかったが、着いてきてと頼まれたら断れない。それに、そういえば私だって、好きな人のことで悩んでいるなーと思ったから着いていくことにした。言わずもがな、完全に悪ふざけである(笑)
 この占いでは、数字と色の関係からいろんな人との愛称をみることができるらしかった。悩める友は、現在好きな彼のことや、元彼のことをみてもらっていた。
そこは、カフェも経営しているところだった。カフェの奥の部屋で占いをしていて、個別で占ってもらったので、私は実際に彼女が何を言われたのかはわからない。占い師に何かを断言してもらうことで、彼女が前に進むきっかけになるのなら、今日来た意味はあったんだろうなーと思った。
 






 友達が先に占ってもらって、次に私の番だった。
 

 

 私が占い師に聞きたいことはただひとつである。









 あの、嵐のニモニヤ君とけつこんしたいんですけど、できますか?









 まぁ、占い師に聞くまでもないことなのだが。





 








 結果:なんの数字も、なんの色も合ってなかった。
 
 


 占「ウーン、全然アワナイネェ。アナタノ弟クンナラ、愛称イイミタイダケドネェ。」







 
 人生で初めて、弟になりたいと思った。
 


   
 











 ちなみに、ニモニヤ君って、優柔不断の心配性なんだそうな。へぇ。